TensorRTのインストール
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このセクションは、1ms/フレームでもパフォーマンスを向上させたいガチ勢のみを対象としています。
(例えば開発環境のGTX1080Tiだと、TensorRTはDirectMLに比べてPrecisionモードで 約1ms/フレーム/カメラ だけ優れた性能を発揮します)
CUDA、cuDNN、TensorRTをサポートするNvidia製のGPUが必要です。
RTX30**シリーズとそれ以外で、下記の通り、使用するcuDNNとTensorRTのバージョンが異なることにご注意ください。
RTX30**シリーズ以外 | RTX30**シリーズ | |
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CUDA | 11.0.3 | 11.0.3 |
cuDNN | v8.0.2 (July 24th, 2020), for CUDA 11.0 | v8.0.5 (November 9th, 2020), for CUDA 11.0 |
TensorRT | 7.1.3.4 for CUDA 11.0 | 7.2.2.3 for CUDA 11.0 |
謝辞
RTX30**シリーズ向けのバージョンは、漆原 鎌足さまから情報提供いただきました。ありがとうございます!
RTX2080Tiユーザの方へ
RTX2080Tiを使っている場合は、cuDNN v8.0.5を使う必要があるかもしれません。下記の組み合わせをいろいろ試してみてください。
RTX30**シリーズのユーザの方へ
RTX30**シリーズについては、RTX3060Ti と RTX3070 でのみ動作を確認しています。それ以外での動作は未検証です。(動いたよ!という方はぜひご一報ください)
これ以降、RTX30**シリーズ以外の場合について説明します。RTX30**シリーズを使用する場合は、適宜バージョンを読み替えてください。
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「CUDA11.0.3」を「こちら」からインストールします。
インストーラーがNVIDIAドライバーのインストールに失敗する場合があることに注意してください。その場合は、最新のNVIDIAドライバーを手動でインストールしてください。 -
「cuDNN v8.0.2 (July 24th, 2020), for CUDA 11.0」を「こちら」からダウンロードして展開(解凍)します。
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展開されてできた、
- cudnn-11.0-windows-x64-v8.0.2.39\cuda\bin
- cudnn-11.0-windows-x64-v8.0.2.39\cuda\include
- cudnn-11.0-windows-x64-v8.0.2.39\cuda\lib
の3つのフォルダをコピーして、「C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.0」へ貼り付け下記同名フォルダを上書きします。
- C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.0\bin
- C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.0\include
- C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.0\lib
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システム環境変数に、変数名「CUDNN_PATH」を新規で追加し、その際に変数値を「C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.0」に設定します。
環境変数の追加方法
システム環境変数は、「スタートメニュー→設定→システム→詳細情報→関連設定:システムの詳細設定→環境変数」で、新規追加が可能です。
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「TensorRT7.1.3.4」を「こちら」からダウンロードして展開(解凍)します。
※NVIDIAアカウントが必要です。 -
上記Zipを展開したフォルダの中のlibフォルダを環境変数「Path」に編集で変数値を新規で追加します。
(変数値例:「C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\TensorRT-7.1.3.4\lib」) -
システム環境変数に、変数名「ORT_TENSORRT_ENGINE_CACHE_ENABLE」を新規で追加し、その際に変数値を「1」に設定します。
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システム環境変数に、変数名「ORT_TENSORRT_CACHE_PATH」を新規で追加し、その際に変数値をキャッシュファイルを保存する任意のパス(「C:\temp」など)に設定します。)
TensorRTのオプション
TensorRTのオプションの詳細については、「こちら」を参照してください。
(環境変数は下記のようになります。)
(環境変数「Path」は下記のようになります)